お疲れ様です。もこ太郎です。
前回は年金を繰り下げることが本当にお得なのか、疑問に思ったところで終わりました。
今回は、感じた疑問を解消するために色々検討したというお話になります。
本ブログは投資(資産運用)ブログです。
なので必然的に考えるのは、
繰下げなんてせずにさっさともらって運用しちゃえばお得なんじゃね????
ということですね。
繰下げした場合と比較するにあたって、
受給開始までの期間は、手元にお金が入ってこない状況なので、
繰下げなかった場合もその期間に入ってきた年金は「なかったもの」として全額運用するという前提で考えました。
実際に使うかどうかは別として、そうしないとフェアではないと思ったからです。
まずはみんな大好き7%です。
1年で増えるのは7%と、8.4%と比較したら年金の方が有利に感じます…
しかし前回も書いてますが、複利と単利という違いがあるので、
運用年数が増すごとに物凄い差となって現れます。
まぁ、言わずもがなですが、7%で運用するなら圧倒的に資産運用の方が強いです。
運用年数が増すごとに、とか言ってますが、
年金受給からほんの4年後には、既に単利8.4%で増加する額以上に資産が増えるようになりました。
まぁ、これはホンの小手調べです。
ここで資産運用が勝てないようじゃ、年金最強でおしまいですからね。
それこそ勝とうとしたら、投機やレバレッジ、グロース個別株などで、
リスクを多く取る必要が出てきます。
老後資金でそんなギャンブルはするべきではありません。(したい人は勝手にどうぞ)
という訳でここからが現実路線です。
まずは、多くの資産運用ブログでも取り上げられている4%で考えてみましょう。
4%取り崩し理論とかが良く語られていますね。
計算した結果、この利率でも常に資産運用の方に軍配が上がりました。
単年での運用益が単利8.4%の金額を上回るのは84歳のころで、
それ以降は当然ながら単利の勝ち目は一切ないんですが、
83歳時点までの期間でも、4%の複利で徐々に増えていく資産によって、
繰り下げ受給の受取総額が多くなるタイミングが一度もありませんでした。
4%は流石に負けるんじゃないかと思ったんですが、
改めて複利の大いなる力を感じた瞬間ですね( *´艸`)
じゃあ、どういう条件なら繰下げ受給した方がお得なんだ????
というライン、気になりますよね?
調べましたよ(コッソリ)
ズバリお答えしましょう!
それは、年率3.0%以下です!
本当はもっと細かい数字が正確なんでしょうが、
そこまで行くとマニアック過ぎるのでw
4%から利率を下げながらポチポチ計算していると、
3.0%の数字を入力したところで、年金受給の方が有利な結果が出てきました!
平均3%の利回りで資産運用すると、なんと…!
94歳~105歳の間は繰下げ受給の方が有利!
106歳以降は複利の力で3%が有利になります。長生きしようね!!
ちなみに、3.1%なら一生資産運用の方が上でした。
いかがでしたでしょうか?
↑よくある言い回しw
ここ数年は非常に好調な相場で、7%どころか10%を超える経済成長率を達成し続けてきました。
コロナ禍においても増加してるから恐ろしいくらいですね…!
その反動なのか、一部の有識者からは、
これから先は4%前後に収まるだろうという意見が出ているようです。
しかし、4%ですら繰下げ受給よりも断然有利であるとの計算結果が出ています。
7%で皮算用するのは、いくらアホの私でも危険だということは分かりますが、
4%で計算するのは流石にセーフだと思います。(思いたい…!)
一時的にとは言え逆転するラインが3.0%なら、十分に賭ける価値はあると判断しました。
もちろん、リーマンショックやコロナショックのような、○○ショックはこれからも何回でも発生するでしょう。
しかし、年率4%というのはそれ等すべての要素を織り込んだ数字のはずなので、
過度に悲観し過ぎず、啓も…狼狽売りをしなければ現実的に達成できるでしょう。
暴落で減る可能性がーとかグチグチ言ってたら、何もできませんからね。
それこそ、繰下げてもらえる金額を増やしても早く死ぬ可能性だって十分にあるんだし…
どれだけ言葉を尽くしたところで、全て将来の可能性の話です。
お金を使いたい時に暴落している可能性もあるし、
自分自身が早死にする可能性もある。
色んな可能性を考慮した結果、私は繰り下げ受給はせずに資産運用をした方がより勝算が高いと考察しました。
10年後20年後に経済が衰退している可能性よりも、
クソ親父の借金問題等で苦労しっぱなしの母の寿命が尽きる可能性の方が高いと考えました。(非常にドライな考え方だけど…)
それなら早めに受け取っておいた方がお得な場面が多いかな…と。
最後の決め手になったのが、
繰下げ受給をすると、実際にお金が「手元にない」状況になるけど、
繰下げ受給をしなければ、お金が「手元にない」ものとして運用するけど、いざという時には実際にお金が「手元にある」。
という点です。
意外とこれは結構大きな差だと思います。
以上のことを、オブラートに包むところは包んで(生死の部分とかw)母に伝えたところ、
繰下げ受給をやめて今年から受給開始する、と意見が変わりました。
実の母とはいえ、家族とは言え他人の人生の一大事に口を出すのもどうかなーという思いもありましたが、
やはり自分の大切な人には少しでも豊かな人生を歩んでほしいですからね。
この決断が良かったと言えるのか、止めておけば良かったとなるのか、
答え合わせは十数年後になりそうですが、
自分自身も身を投じている資産運用の世界なので、
どうにかいい方向に進んでほしいと切に願います。
最後に補足ですが、上の試算は1年繰下げた場合で計算しましたが、
2年以上繰下げた場合もほとんど結果は一緒でした。
むしろ徐々にではあるけど資産運用に有利な状況になっていたので、
往々にして資産運用の方がお得になる可能性が高い。と言えそうです。
次回もまた見てくださいね。
もこ太郎でした。
にほんブログ村 更新の励みになります。応援のポチっといただけると嬉しいです。50位以内が目標です。